ネタごとまとめてあげていく『THE FADES』『Recザ・クァランティン』『ある優しき殺人者の記憶』 [映画]

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『THE FADES』
2011年のイギリスのテレビドラマですね。
途中まで観てて、huluに加入したら、
続きが入っていたので最後まで観ました。

最初の方は青春ものとして悪くなかったと思います。
テーマはかなりメチャクチャで、
というか、コレ、どういう作品なのかよくわからないんですよ。
一応、ゾンビ系幽霊退治もの? なのかな???
と思って観ていると、
ムチャクチャな心霊観、宗教観で、
「いくらなんでも……」
って展開が目白押し(-_-;)
さすがに死んだ人の魂は限定ポイントから、
運だけの理由で昇天可能、
って、ちょっと納得しがたいシステムでは?
なんにも悪いことしてなくても、運がなかったら地上をさまようって、
改めてムチャクチャな心霊観だな…。

素直に若者たちを主人公にした物語にすればいいものを、
変に大人たちのアレコレを導入するので、
振り幅がひどい_/>O
主人公を導くはずの大人の男性が、
最低最悪なダメ人間なのもツライ。
(コイツがせめてイケメンだったら…)
この男、同年代の女性にはフラレるわ、
フラレて相手にされていないのにしつこくするわ、
宿命みたいなことを口にして身勝手な心霊観押しつけてくるわ_/>O
さすがにラスト近くで主人公のカノジョを銃殺した時は、
コイツはゾンビよりひでー、と思いましたね。
つーか単純に、ラスボスよりタチ悪いよ(>_<)

あ、さらっとネタバレしましたが、
そういう覚悟があって観ないと、
ラストにポカーンとなってしまうので要注意です。
オススメはできないんですが、
青春ものとしてなら、それなりのモヤッと感で観られるかもです。
もしかしたら『クロニクル』っぽく作りたかったのかもしれない。
だとしたら大失敗です(-_-;)


     
『Recザ・クァランティン』
2008年公開作品。
あれ? もうそんなか?

主演のジェニファー・カーペンターさんは、
『エミリー・ローズ』が最盛期だったのだろうか_/>O
作品、演出、可愛い度、すべてが前年のスペイン版オリジナルに負けてる。
負けてる、というか、オリジナル版も、
別に奇をてらってるわけではなかったから、
せまいビル内、縦に移動、出られない、POV。
これらを活用した、ある意味定番のホラーだったのに、
ハリウッド版はただの感染ものにしてしまったので、
怖さが半減(-_-;)
オリジナル版が、アンヘラたんの可愛さもあいまって傑作の呼び声も高かったのは、
やはり『なにがなんだか判らない』というのを貫いたからだと思います。
病気だから噛むとか、病気だから泡噴くとか、病気だから生き返るとか、
そういうんじゃないんだよ_/>O
悪魔だからどうにもならないんだよぉぉぉ_/>O

あ、またシラッとネタバレを…。
まぁ、いいや。

とりあえずこのハリウッド版のラストはオリジナル版とは異なります。
赤外線カメラ大活躍のとびきり怖いシーンも、
オリジナル版に軍配。
POVの演出も、ハリウッド版は過剰すぎて目がおかしくなるよ(/_;)

そんなこんなのハリウッド版なのに、
なぜか『Recザ・クァランティン2 ターミナルの惨劇』は、
……わたしの感想→『Recザ・クァランティン2』
それなりによく出来ていた印象です。
ただネタを感染(物理的な)にしてしまったので、
どうあがいてもバイオ・ハザードの何番煎じになるしかない、というね(´д`)

この作品を観るくらいならオリジナル版を一気観してはいかがでしょう?
わたし的には、
1→良 2→普 3→駄 4→普
くらいのデキです。
そう…4まであるんですね~(^_^;)
でもたぶん4で終わりです。
『クライモリ』の惨劇はない…はず…。


     
『ある優しき殺人者の記憶』
2014年公開作品。

この映画は白石晃士さん監督作品です。

↑ これがすごく重要です。

わたしが観たのは結構前ですなぁ。
実はわたしは白石監督作品って知らずに観始めて、
ラストで「あ、こいつはもしかして」と思ったら、
やっぱりそうでした。

とりあえずわたしは白石監督の『オカルト』は観ています。

ああああ、難しい_/>O
この監督を誉めたりするのは簡単ですが、
なにがどう、と説明するのは困難です。
好きな人は好きだし、ダメな人はダメ、
としか言いようがありません。
その点では園子温監督より極端だと思われます。

前にわたしが奇妙に惹かれる作品として、
『ドリル・マーダーズ』の感想をあげましたが、
『ドリル・マーダーズ』
コレと似たイメージかなぁ。

どんなにつまらなくても、
とりあえずネタバレなしで最後まで観てみて欲しい。
としか言いようがありません。
それで胸の中が〝モヤッ〟となれば、
この映画はいいんじゃないでしょうか?
最後の五分まで、
「なんじゃこりゃ???」
で、いいんです。それで正解です。
この作品は、人殺しヒャッハーとか、
エログロさいこーっとか、そういうんじゃありません。
むしろ……むしろ……
うまい例えが思いつかないッッッ!
つまり、それくらいオリジナリティが爆発してるのです。
……あー、マンガなら近いところは、
わたしの大好きな諸星大二郎先生とかの世界観ですかね~

なんだかよくわからない世界観はごめんだな、
って人は観てはいけません。
逆に、胸の中に〝モヤッ〟を溜めてみたい、溜まってる、
という方は、一時間25分の作品ですし、観てみてはいかがでしょうか?


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