リドスコ『オデッセイ』、自意識ライジングな『ストレイヤーズ・クロニクル』を観ました。 [映画]
『オデッセイ』
2016年日本公開作品。
リドリー・スコット監督。
マット・デイモン主演。
二時間21分は長いよッ_/>O
五十分くらいたった時点で、苦々しい火星生活にウンザリしてしまいました。
映画としては面白いんですが、
当たり前っちゃ当たり前に、
肉食宇宙人とか出てこないし('_')
だからもう、ただひたすら主人公に試練を与え続けるんですね。
『アポロ13』と違い、地球側の描写がNASAやロケット関連だけなので、
最後の方で唐突に、
「地球ではこの話題で持ちきりですッ!」
みたいになっててビックリしましたよ。
リドスコの作品として観ると、
ウンコで吐きそうになるとこぐらいですかね~
リドスコっぽ~い、って感じるのは。
個人的には、駄作と言われても『プロメテウス』の方が好きです。
ただ、確かに興行的に当たるのはこっちでしょうね~。
観客を選ばない、適度なドキドキハラハラで、
本当にあったことではない分、誰も傷つかない点も安心安全作品です。
ちなみにAmazonプライムの標準画質レンタル(ストリーミング)なら、
300円でレンタルできます。
お金出しても損した気分にはならない映画なので、そういう意味でオススメです。
ただ、〝リドリー・スコットっぽさ〟を求めると肩すかしを食らうので、
最近ハヤリの万人向けSF映画、と認識して観るのをオススメします。
『ストレイヤーズ・クロニクル』
2015年公開。
原作未読。
割と低批評を見ていたので、
それほどまで皮肉めいた気持ちにはなりませんでしたが、
ダメな邦画の見本市みたいでしたね~(笑)
染谷君と松岡茉優ちゃんだけが突出した演技力なのも、
周りがここまで学芸会だと非常に判りやすい(^_^)
これは出演者さんのファンと、
東映マンガ祭り系アクションが好きな人にオススメの作品です。
ほんと、日本のアクション系って
真田広之がヒーローやってた頃から変わらないですよね~(´д`)
『ザ・レイド』とか観ないのかなぁ…。
『ザ・レイド』予告編↓
Xメンっぽく頑張りたかったのは判ります。
それならエキストラを大勢使うより特撮にお金かけましょうよ('_')
お話はもういいんじゃないかなぁ~
CMで染谷君に
「人間どもめッ!」
って叫ばせちゃったから、たぶん誰も物語は期待していなかっただろうし。
「あ、コレはアレ系ですね」
って感じた人以外は最初から観ないでしょう。
超能力×兄弟×バトル
日本でこの組み合わせなら、90年代の『NIGHT HEAD』の方が良かったなぁ。
個人的にはこういうの、時代劇でやって欲しいんですよね~
この国は山田風太郎先生という偉大な奇想天外メーカーを排出しているのに、
なんで作らないのかな~
(今こそ夢枕獏先生とか、菊地秀行先生もアリだよね)
『伊賀忍法帖』とか、原作通りリメイクして欲しいのに~
R15くらいで。
現代劇で、
「ハタチになる前に破綻して死にたくない!」
とか叫ばせるより、
時代劇で奇怪な忍法(使うと心臓とか頭が痛くなっちゃう超能力じゃないよ!)観たいわ~。
いや、まあ、個人的な趣味は置いておきましょう。
とにかくですね、
普通に子供向けのなんとかライダーとか、そういう映画でした。
がんばってオトナとして観るとツライので注意です。
〝自意識ライジング〟系、と理解して
役者さんのポーズなどを生ぬるく見守りましょう。
いや本当に、染谷君と松岡さんには脱帽しますけど(-_-;)
碧を演じた黒島結菜ちゃんは、可愛いけどすごい学芸会で、
セリフを口にするたび噴き出しそうに…。
セットで行動していたのが染谷君だっただけに、
もの凄い違和感が(-_-;)
で、でも、この映画はそれでいいと思いましたよ。
何度も言いますけど、きっと誰も期待していなかったと思うし。
……というか、わたしはけっこうCM観たときは、
それこそ『クロニクル』くらいの
青春超能力ものとしては淡い期待があったことを今思い出しましたよ。
まだ『進撃の巨人』実写版は観てませんけどね~
今からハードルを低く設定する心づもりでおります。
出演している役者さんのファン、
限りなく血の出ないぬるいアクションが好きな方にオススメです。