海外ドラマ「ハンニバル シーズン1」をやっと観終わった。 [ハンニバル]

     

「ハンニバル シーズン1」
結構長い時間がかかってしまいましたが、
ようやく最後までレンタル視聴を終えました。

途中で失速したのは、物語が観念的に特化していったからです。
妖しげな出来事が起こる……

妄想か現実かわからない……
「うそよねーん」
「いやいや、やっぱりホントホント」

という二段コンボが繰り返し起こり、
原作からずっと主人公ウィル・グレアムのファンでありわたしとしては、
グレアム犯人説を引っ張るのは勘弁してくれ _/>O
と、切に願ったものの…。

これはわたしの妄想ですが、
製作者の人、グレアムLOVEすぎ(-_-;)
いや、わかるよ、すごくわかる。
わたしも原作からずっと、
この繊細でバケモノで最強にして最凶のプロファイラーが愛しくてなりませんでしたから。
また今回、このグレアム役のヒューさんという人、
憔悴した姿が可愛くてたまらない。
レクター博士の書斎の本棚に膝を抱えて座っている姿を見たら、
そりゃあもう、この手が好きな人はギュッてしたい気持ちと、
いろんなもので刺し貫いて泣かせたい気持ちでいっぱいになってしまうでしょうとも。

レクター博士役のマッツ・ミケルセンという人がまた、
独特の雰囲気を持っていらっしゃる。
いろんな意味で、上品で高貴だけど残酷極まりないサイコパスという役柄を、
こちら側の期待通りに演じてくださっている。
映画版のキテレツなレクター博士が好きな人は、
もっと激しく怪人を演じて欲しいみたいですけど、
個人的には、映画のレクターはキライだったので、
こっちの、穏やかに簡単に人の息の根を止めていく紳士が好みです。

わたしは吹き替え版で観てきたのですが、
グレアムは浪川大輔さん、博士は井上和彦様が演じていらっしゃいます。
どちらも素晴らしい、泣けるくらい素晴らしい。

一つだけ、あくまでも個人的に不満があるとしたら、
最初からどうしても、ローレンス・フィッシュバーンのジャック・クロフォードが、
イメージと違って(ノд`)
俳優さんはキライじゃないし、声も渋くて素敵。
でもわたしのクロフォードのイメージって、
「羊たちの沈黙」のスコット・グレンなんですね。
(または「Xファイル」のスキナー長官みたいなのもいいね)
メガネをかけたやせ形長身の官僚風インテリ(*´ -`)
実はこれは原作のクロフォードとも違っていて、
フィッシュバーンのジャック・クロフォードの方が、
体型的には合っているようなんですが…。
でもッ、それでもッ!
乙女的思考の持ち主であるブライアン・フラー監督は、
グレアムを博士と取り合ってる感のあるクロフォードを、
もっと妖しいイケメソにすべきだったと思うんですよ…。
フィッシュバーンのジャック・クロフォードは健やかだし、
なんか出世とか気にかけていそうでコモノ感があるんだもの。
……まぁ、ここらへんは戯言です(´Д`)

なにやら日本版ではカットシーンが出たことが問題になっているようです。
わたしはディスカスのレンタル視聴で、こちらはカットがない模様。
いずれにしても、R15指定が入っていますし、
それとなくソレ(ハニバルカニバル)をにおわせられているだけで不快なので、
その手の描写を求めすぎるのもいかがなものかなぁとは思います。
(もちろん、基本的にはオリジナル版をカットするのは論外です。
でも劇場版をテレビサイズにするのと同じで、入り口としては充分でしょう)
グレアムの頭の中がどんどんグルグルしていく演出だけでも、
しだいにグロテスクな心持ちを持たされることは請け合いです。

原作の序盤、「レッド・ドラゴン」で過去話として説明されている部分とは、
だいぶ変わった方向に進んでいますし、
この先もたぶん激変しそうです。
このドラマはさして長くありませんが、
(レンタル可能はシーズン1で13話まで)
結構ガッツンと精神をやられるので、この手の物語がもともと好きな人にしか勧められません。
1話完結どころか、シーズン1で終わってすらいないので、
そのへんも、あまり安易に勧められない点になっています。

これ以上ツインピークスチックな方向に、
つまりは、なんだか観念的すぎてぐっちゃぐちゃ、
みたいな方向にいかないでくれたらいいと思うんですが…。
でないと、グレアムLOVEのわたしですら、きっつくなってしまいそうです(T_T)


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