今更だけどCGアニメ「キャプテン・ハーロック」と、劇場版名探偵コナン「異次元の狙撃手(スナイパー)」を観ました。 [映画]

     
「キャプテン・ハーロック」
物議をかもしたアレですね。
3DCGアニメが平気なわたしが観ても、充分にある程度のレベルには達していると思いました。
でもキャラ的にはもっさいですよ。
なんというか、松本零士的ウルトラ感はなくて、数年前のゲームのムービー感が強い。

声に関しては、小栗旬さんの声は、基本的にキーが高いな、と思いました。
演技はもう、特に言うこと無いですが、
明らかにキャラが違う感じ。
もっと渋い大人の男性的なタイプが良かったなぁ。
ヤマの方はどうでもいいです。
というか、ヤマって名前、おかしくない?
あと、トリさんのリアル感が一番感動だったかも。

この映画を観てから、
「なんか物語が記憶と違うんだが、こんなんだっけ???」
と、思ってwikiを参照。
台羽正とか、有紀螢とか、ミーメとか……
いたいた、こういう名前に超影響されたなぁと、なつかしい想いが(´Д`)

う、うーーーん??
原作の話でも時代錯誤じゃないと思うんだけど、
なぜにあそこまで改変して作り直したんでしょうか?

邦画のヲタ向け作品の最近の特徴として、
いろいろ手をつけたあげく、脚本と演出がヒドイ _/>O
というのが多いと思うんですが、
これも類に漏れず、いろんな意味でガクーーーッ _/>O
前半、中盤、後半、と、物語が上手に繋がっていません。
思想的な一途さ、
いわば「自由」というテーマに沿ってさえいません。
これは原作の持つ地球への切なる愛慕が、
映画内では〝死に場所を求めて故郷回帰〟に変化しているせいかと思われます。
ミーメが異星人として出てきてるんだから、
異星人対ハーロックでいいと思うんですけどねぇ。
なんで神経質な官僚みたいな人とか、
〝また〟
EVAチックな議会の人を敵に回したんでしょうか。

まぁ、可も無く不可も無く、という意味では、
〝大きな失敗はしない〟という最近のゆとり作品と言えそうです。
ただ懐古趣味なヲタクを劇場に呼びたかったのなら、
せめてエンディングでアニキに「キャプテンハーロック」を熱唱してもらうべきだった。
(聴いたことのないという人はぜひぜひ聴いてください)
〝宇宙の海は俺の海〟から始まる歌詞に優るテーマ曲ないやろが。
〝友よ 明日のない星と知っても やはり守って戦うのだ〟
このあたりで滂沱の涙ですよ(T_T) 劇場で合唱してるよ。
〝命を捨てて 俺は生きる〟
って、小学生当時から「どうやって _/>O」と思ったものです。
それくらい、ハーロックって記憶に刻まれてしまってます。

この作品で満足された方の中には、
過去のハーロックを美化しすぎ、と言われてしまうきらいがあるようですが、
しようがないよ(笑)
小学生の時に「ハーロック」とか「ヤマト」とか「ルパン」とか「カムイ」とか、
大人向けのアニメをたたきこまれてるんだもの。
ハッキリ言って、その後に現れたどんなアニメも、
「それ以降」になってしまうんです。

ちょっと逸れますが、
最近「バビル二世 リターナー」というマンガを読みまして、
自分が死ぬほどバビル二世が好きだったことを思い出しました(笑)
同時に、小学校四年生くらいから、アホみたいに原作メアリー・スー的な、
「ヤマト」や「バビル二世」の二次創作をしてた黒歴史も _/>O

素直な感想のみを取り出すと、
『ハーロックが乗組員をだまして過去の過ちを〝なかったこと〟にしようとしてて、
それはカッコ悪いし、トチローに呆れられても やむなし!』

これを3DCGの傑作として観るくらいなら、
わたしは「スターシップ・トゥルーパーズ インベイジョン」か、
「APPLESEED EXMACHINA」を勧めたいですね。


     
「劇場版名探偵コナン 異次元の狙撃手(スナイパー)」
2014年公開。
テレビでやってたので、比較的気軽に視聴しました。
もともと劇場版コナンは観てきたので、とくに違和感なく。

いや、観始めてしばらくして、
違和感ありまくりだろ、と(笑)

とりあえず、とうとう原作を読んでいない人には、
誰がなんなのか、プロフィールが判らないほど大勢のキャラが出てきます。
でもこの作品が、シリーズ興行収益最高をたたき出したとか。

個人的には、2004年のキッドVS作品、
『銀翼の奇術師(マジシャン)』が好きです。
2010年の『天空の難破船(ロスト・シップ)』も楽しかった。
2007年の『紺碧の棺(ジョリー・ロジャー)』も、バカンスとか、仕掛けとか、面白かったなぁ。

この作品は、原作と一緒で、
ものすごく言葉での説明が増えてます(ノд`)
とにかくずっと、すべてをベラベラベラベラ喋って説明してます。
情報過多な割には、推理の楽しさとかはなくて、
ひたすらコナン君の、アクロバチックにして命知らずなアクションを見守ることになります。
最近は小五郎がコナン君を殴らなくなったので、それはいいんですけど、
コナン君、自分を守らなすぎ、
そりゃあ蘭ねーちゃんも他人にまで釘刺したくなるわ、
そのせいで世良のおねーちゃんがケガするし、
よくこのアニメ、有害指定にならないな(笑)
いや、真似したくはならないだろうけども。

たぶん、スカイツリーにあわせてのタワー登場なんでしょうけど、
個人的には、あまりアニメ的な非日常への没入感は抱けませんでした。
(『銀翼』ではジャンボ機墜落危機回避、『難破船』では飛行船、『棺』では海賊船、と、
今までそれぞれ〝あんなこといーな〟的な夢があった気がするのです)

しかしクライマックスにかけてのいつものテーマソングと、
少年探偵団も頑張ってるよ感は良かったと思うので、
そこらへんは、二度は観ないだろうけど、面白かったです。
蘭ねーちゃんのウザさは言うまでもありませんので、
エッチな目線で見守るのが吉。


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