アマプラ、インスタビデオの紹介は、よりによって「スガラムルディの魔女」(褒め言葉) [映画]

     
「スガラムルディの魔女」
Amazonが映像作品のストーリーミングをはじめたので、
紹介写真がある場合はそちらから選択することにしました。

六月くらいにプライムの支払いが困難になり、
「あーもう、ほとんどマンガもニコニコでDLするようになったし、
プライムなんて来年はやめちまおう(-_-;)」
と思っていたんですよ~。
だって年会費が3600円とかするんですもん _/>O
(ただしお急ぎ便も含めて、すべてが送料無料になる)
そうしたら、このインスタントビデオのサービスが始まって、
今から来年どうするか悩んでるところです。

……でもたぶん、WOWOWやdビデオと秤にかけると、
無料で観られる作品にはそれほど食指が動かされませんので、
来年はやっぱり退会しそうな悪寒。
ツタヤディスカスも都度課金会員になりましたが、
問題ないですね~
新作はdビデオかプレイステーション系でストーリーミングできますから。
(吹き替え版が少ないのだけが難)
環境的にはますます、タブレット優勢な世の中になりそうな気がします。

そんなことより「スガラムルディの魔女」ですよ。

以下、観たのが少し前なので、
Amazonに載ってたあらすじです。

【あらすじ】
白昼のマドリード中心地でド派手な銃撃戦が発生した。
イエス・キリスト、兵士、透明人間、スポンジ・ボブ、
ミニーマウスのコスプレ大道芸人に成りすました5人組の即席ギャング団が、
宝飾品買い取り店を襲撃して2万5000個の金の指輪を強奪したのだ。
リーダーは失業による結婚生活の破綻でヤケになり、キリストに変装したホセ。
幼い息子のセルジオ、兵士に扮した若い男アントニオとともに
偶然通りかかったタクシーに乗り込んだホセは、からくも逃走に成功する。
ところが執拗に追跡してくるパトカーを巻く際に道に迷ってしまい、
森の中にぽつんと建つバーに立ち寄ることに。
年老いた白髪の女主人に道を尋ねたタクシー運転手マヌエルは、
スガラムルディという地名を耳にしてゾクリと背筋が凍りつく。
それは古くから魔女伝説の言い伝えのある村だった!

……というのが、序盤のあらすじです。
スペイン語で字幕版だったので、観てて非常につらかったのですが、
銀行強盗とかいろいろ盛りだくさんなことやっておきながら、ここまでは序盤です。
ここまでだらだらとドリフコントみたいな男と女のあるあるネタが続くので、
正直そこらへんはもっとシンプルにいかなかったのかと(ノд`)
でもたぶん、この、
「男と女の間には、深くて暗い河がある」
という描写こそ、この作品のテーマな気もします。

退屈な序盤を過ぎたあたりから、
つまり、〝スガラムルディ〟というヘンテコな場所にやって来てからは、
ノンストップ状態が続きます。
難しい話はいっさいなく、
「ニーブラ!」を初めて観たときの感覚とでも言いましょうか。
笑えるんだけど、理由はわからない、みたいな。

あまり万人にはオススメできない作品なんですが、
ものすごい不思議で面白かったです。
一応ホラーコメディなので、ちょっとばかりグロでスカっぽい描写が多いんですが、
それほどは気にならないはず。
ハリウッドテイストとか、ありがちなパターンとは違う、
変わった作品を観てみたい、という方にオススメのちょっとした良作です。


以下、少しネタバレの感想が続きます。


いわゆるスペインのパスク地方に伝わる都市伝説が元ネタだそうです。
母系社会への畏怖みたいなものと、
男社会への憤懣みたいなものが混沌と煮詰められている感じの(笑)
もうずっと、男は女の悪口言いまくってるし、
女は男の悪口を言いまくっている。
スペインを大まかにイメージすると、基本的に、女性の方が立場は強くて、
男性は尻に敷かれている、という社会のようです。

ハリウッド慣れしてると、少年のママが中盤から後半、
人肉とか妖しげなクスリとか飲み食いさせられて、
唐突に魔女になってしまうのはぶっとびでした。
パパとママと子供で、命からがら逃げ出して元の鞘、
というご都合展開にはなりゃしないのです。

魔女たちは、日本人が通常イメージする魔女というよりは、
もっと単純な、不老不死の怪物、邪心教徒、って感じでしたね。
ラスボスとして〝母〟がでてきた時は、
思わず「うそーん」と言ってしまいましたし(笑)
だって〝母〟ったら、全長20メートルはありそうな巨人だったんですもん。
しかも超グロい見た目。
子供が飲まれて、つるんと消化されて、そのまま肛門から出てきて、
それが再生の象徴というか、救世主誕生、みたいな扱いで、
ラストも、結局子供はすげー異能のチカラを身につけててびっくり。
異能力者というとカッコよさげですけど、そういう感じじゃなくて、
生まれ変わったらゾンビの親玉みたいなのになっちゃってた、みたいな。
ちゃっかりその場に魔女になっちゃったママもいるし、
パパとパパの新しいカノジョ(魔女)もいるし、
混沌としたハッピーエンドでしたね~

WOWOWはたまに外国の目玉作品みたいなのをやってくれて、
そういうのはホントに、たまたま宣伝を観て録画したりして観るんですけど、
この作品はアタリでした。
期待して観るとガックリきそう、というのは、
どうあがいてもB級作品感は拭えないからですね。
わたしはB級感ってむしろスキなので、楽しかったですが、
観る人を選ぶ作品だとは思います。



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