「AKBはまじめな子が損をするような世界」という話に首をひねる私 [アイドル]

いや、「情熱大陸」のまゆゆの言なんですけど(笑)

ちょっとアンチっぽい意見になってしまったので、
以下にたたませてください。
興味のある人だけ暇なときにご覧ください。





「情熱大陸」渡辺麻友の回、よく作られたドキュメンタリーでした。
それに、ここのところまったく本店(AKB48)にアンテナを張ってなかった私なので、
まゆゆ自身がどういう意見を持っているのか、
番組でいろいろ発言していたので、なんとなく理解ができてよかったです。
思い返せば、私は彼女が
〝優等生〟でも〝王道アイドル〟でもなかった頃しか知らなかったかも…。
上記の発言もそうですが、
総選挙前のSP番組で、硬い表情で
「さっしーには負けたくない」
と言っちゃうのも、悲しかったなぁ。
指原が「誰もライバルとは思いたくない」と苦笑していただけに、
上の言葉はつらかった。
(指原は基本的に、グループは一丸となって外世界と戦うのを好む人だから)
ああ、もう、こんなこと言う人になっちゃったんだなぁ…と、
ちょっぴり……いや、正直、かなりガッカリ。

いや、まゆゆを嫌いになるとか、絶対にあり得ないですけど、
つまらないアイドルになっちゃったなぁ…と感じたのが悲しいです。

そもそもまゆゆはみずからを〝真面目〟と称し、
〝真面目な努力家が報われると信じてやってきた〟と言っちゃったわけで…。
ん? ん? そうだっけ???

アイドルって、
スキャンダルを起こさない=真面目な努力家
という定義なのかな? 
そんな疑問は置いておくとしても、
〝報われない〟〝損をする〟
というのは、絶対にまゆゆには当てはまらないと、私は思います。
他のメンバーが泥水を(比喩的な意味でなく)すすって体を張るようなロケとか、
超選抜はずいぶん早い段階でしなくなりましたし、
まゆゆは基本的に黙ってニコニコしつつ、
時々KYな発言や行動をしてお姉さんたちを驚かせる、という妹ポジでした。
AKBが売れて、テレビに出ることが増えても、
まゆゆはずっと、それこそあのめちゃイケで加藤にやられるまで、
ああいう扱いをされないし、させない立場にいられたはず。
もちろん、真面目で努力家という意味が、
公演にできる限り出演するとか、握手会を欠席しないとか、
肥らないとか、ダンスを間違えないとか、
そんなことなら、努力でもなんでもなく、
アイドルとしてチヤホヤされる見返りとしては〝当たり前〟のはず。

公演デビューした年に選抜入り、
以降、ユニット、「渡り廊下走り隊」のセンター、
第一回総選挙で四位、
「マジスカ学園」では1はメインキャラ、2ではW主役ポジション、
2012年には深夜とはいえドラマの主演、ソロデビュー、
選抜から外れたのはじゃんけん大会選抜のみ。
前田卒業後は基本的にセンターポジションを継投。
大島卒業後はヘビーローテーションもセンターポジ。
……これ、恵まれていないのかな……???
真面目で損してるかな?

すまない、声を大にして言わせてください。
「損してないよね?」

損してる他のメンバーの代弁者というには、
あまりに恵まれすぎてはいないだろうか???
あまりに超選抜すぎないか???

総選挙でちょっと落ちたからって、悲劇に浸りすぎ。
必死に努力して、どうしたら有名になれるのか、
どうしたら選抜に入れるのか、
シングルでもカップリングでもヒリヒリした気持ちで頑張ってるメンバーに、
「情熱大陸」で特集されてる人が、
いったいどんな顔で「わたしたち真面目で損してるよね」と言えるのか。

そりゃないよ…まゆゆ…。

まゆゆヲタの気持ちはわかりませんが、
少なくとも48Gのファンの私は、
まゆゆには何も背負って欲しくなかった。
何も守って欲しくなかった。
まゆゆには自由に、気ままに、我が儘に、
恵まれた末っ子ポジを満喫して、いつもただ笑っていて欲しかった。

これは前田推しだった私のトラウマ的な気持ちなんだけど、
もうAKBGの誰も、なんにも、背負ったり守ったりしなくていいんじゃないかな、
というのが本音なんですよね…。
運営がもう少し頼りになる大人たちだったらなぁ、
彼女たちが悲壮感を漂わせる必要はなかったと思うんだけど(ノд`)

まゆゆは、自分からAKBの看板を取ったら、
どうもなんにも残らないぞ、ということにようやく気づいたらしく、
「情熱大陸」ではそういった葛藤も見て取れて良かったです。
でもまぁ、コレはアイドルらしくある人の宿命だとは思います。
私は大嫌いなんですが、生き残っている中では、西村知美さんとか、
このタイプかな、と思います。
いいお嫁さんになって、いいママになって、ちょっとKYだけど、可愛げがある、みたいな。
個人的には、指原が井森美幸さんみたいになってくれたら、
それはもう最高の栄誉なんだけど、と思います。
山瀬まみになるには、ちょっとおしゃれ度が足らないよね(笑)

昔、SMAPの中居君を一番応援していた時、
私は彼が堺正章さんみたいになってくれたら、
それが最高の栄誉だと思っていたんですよ。
どうだろう…今、そうなってないかな?

女性アイドルは、王道アイドルである限り、
基本的には消えゆく運命だと思います。
松田聖子を王道という人もいるけれど、
彼女こそまさに邪道の真骨頂だったと私は思うんですよ(笑)
好きな人と破局したことを『生まれ変わったら一緒になろうねって』
って、王道アイドルは記者発表しないでしょう(笑)
むしろ小泉今日子の方が、実は王道だったと私は思います。
常にシャレオツの最前線に立ち、
結婚した時なんて、互いの髪の毛を切る無言のフィルムを発表したんですよ(笑)
プライベートな話なんてすっぱ抜かれたって、ちっとも語らないし、
実はずーーーっと虚構の小泉今日子像を壊さないように活動してる。
だからこそ、小泉さんは一部のヲタにとって〝だけ〟、
今もアイドルでいらっしゃいますし。

いずれにしても、そもそもまゆゆは勘違いをしている。
「まじめな子が損をするような世界」
というのは、AKBGに限ったことではなくて、
人間社会というものが、そういう方向に陥りがちなものなんだってことを知らない。
AKBGの中で競争することしか知らなかったまゆゆからすると、
今がやっと、殻を破って社会に出てきた成人の時なんだと思います。

自分が損してるなんて、言わないで生きた方がいいよ。
そう思っても、感じても、損をしない人生なんて、誰一人としてないんだから。

なんとなく、番組を思い返して、つらつらと書いた次第です。


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