あなたへのオススメで観たインドネシア映画「ザ・レイド」 [映画]

     
「ザ・レイド」
インドネシア映画って初めて観たかも知れません。
しかもアクション映画です。

〝シラット〟というインドネシアの武術を現代のアクションに取り入れた作品で、
わたしみたいな門外漢には、ぱっと見カンフーに見えます。
型がメインで、舞踊としても披露されるとか、
そういう点もカンフーと似ているかも。

お話は、
〝悪人の巣窟となっているマンションに孤立無援の警察が踏み込む〟
というメインルートに、
主人公のお兄さんが悪人の中の一人、
今回のがさ入れを指示した上司が悪人のボスとツルんでいた悪徳警官、
〝安いから〟という理由でマンションで暮らしていたカタギの夫婦に迷惑をかける、
という些細な味付けが施されています。

昨年、わたしが観た傑作の中に(あくまでわたしの好み)、
「サプライズ」というサスペンスホラーがあるんですが、(わたしの感想→「サプライズ」
アレも、一軒家を舞台に、ただひたすら攻防が繰り返される話でした。
ちょっと前なら、「96時間」とか(あくまで一作目)も、(わたしの感想→「96時間」
怒れるお父さんが拉致された娘を取り戻しに戦いまくる〝だけ〟の話でしたね。

昨今、マニアックな層から火が付いて人気になるのは、
どれも物語性は無いに等しい気がします。

「ザ・レイド」に関しては、スゴイことは理解できるんですが、
わたし的には好みではなかったです(ノд`)
アクションも、本当にスゴイとは思うんですが、
どうしても単調に感じてしまって、
ダンスというか、振り付けされた通りに型を演じているように見えちゃうんですね。
三十年以上前の香港映画のように、
1.2.3.4、ハイッ、1.2.3.4と、
そのアクションシーンだけがずーーーーっと続くので、
正直、その点はツラかったです。
なんかみんな口に出して「ハッ」だか「ボッ」だか、
打ち込むたびかけ声をあげるのですよ。
自分で効果音入れてるように見えて我が目を疑ったし…。

ただアクション演出は現代風なので、ゾクッとします。
銃を奪い取ってこめかみにドンドンッと発砲とか、
首根を掴んで壁にドカドカッとか、
一歩間違うとキッツイ ゴア表現になりそうなところを、
ギリギリのレベルで魅せてくれます。

「ザ・レイド」の続編にあたる作品はヤクザが登場するので、
日本の俳優さんの名前がわんさとのぼっていますが、
評判からすると無印には優らなかったようです。

基本、男性向けの、ただひたすらアクションが続くだけの映画です。
ジャッキー・チェンとか、ブルース・リーとか好きだった人に良いのではないかと思います。
マトリックス的な、スマートに改ざんされたカンフーアクションではなく、
生身の人間が反射神経でひたすらやり合う、
そういう泥臭くも見事な丁々発止を観たい方にオススメの作品でした。


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