アマプラで『マグニフィセント・セブン』『ミュージアム』を観ました。 [映画]

     
『マグニフィセント・セブン』

どうしても『七人の侍』には及ばない、
と感じてしまう。
でも今の日本人にだってあれは作れないんだから、
それでいいのかもしれない。

いわゆる最近のハリウッドらしい、
歴史に残すような、
「これが作りたいんじゃ!」
という作品ではなくて、
家族連れでモールに来てシネコンでお金落として欲しい、
という作品なので、
「ここがスゴイ!」
というのがない代わり、クソ映画でした、
ということもない。

敵も味方も農民も金鉱も、
何もかもすべてが薄味無個性。
暇な人向け、とこれほどハッキリ言える映画もめずらしいかも。
でもホント、ハンサム俳優多かったし、
案外女子向けなのかもしれません。


     
『ミュージアム』

電子版で原作が安かった時に読了。
『セブン』と酷似した設定を非難されているようですが、
私はそれほど連想しませんでした。
『セブン』観たのが20年以上前なので記憶が曖昧(-_-;)
フィンチャーの中では嫌いな方の作品ですし。

ドラマ『BORDER』の主人公っぽい小栗旬さんは
誠実で悪くなかったと思います。
ただ物語そのものが????

以下ネタバレ有

犯人が語る動機らしい動機は、
「僕の悪意の博物館」の制作、らしい。
でもそこに共通性が薄い。
たとえば幼女をレジンで固めて殺すのは、
性的な匂いが強く漂っています。
でもヒキコモリの肥満成人の肉を切るのは、
あまりに幼女と性的嗜好が異なりすぎてる。
性的嗜好を動機から外すとするなら、
小栗君をじかに苦しめている時、
あまりにもはぁはぁしすぎだし。

端々に韓国猟奇ものの気配を感じましたが、
どうしても美的センスがない。
雨のシーンにも感情的な表現が表わしきれず、
それがもったいない!
雨のせいで鑑識や捜査班が厭がってるとことか、
雨のせいで街が暗く澱んでるとか、
描ける要素はあったと思うんだけどなぁ。
雨を強烈に描くことで、ラストの陽光が生きてくるんだと思うし、
うーん……
でも、まぁ、すごく頑張って作ってる感はしました!
話はどっこいとしても、
『クリーピー』よりは画像から伝わる美意識は強かったです。
またこういうのを作って欲しいな。





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