わたしたちのみるきーが卒業してしまう話 [アイドル]

みるきー こと渡辺美優紀はNMB48のツートップの一人です。
AKB48でいうなら、
かつての大島優子クラスの存在です。

先日 卒業を発表しました。
華々しいコンサートやテレビ番組内など、
特別なシーンでの発表ではなく、
とある普通の日の公演での発表でした。
なんとなく、ファンたちも覚悟していた内容です。
たぶんお膳立てしてもらうだけの日数さえ、
ガマンできないほどガマンしてきた末の、
卒業なんだと感じました。

以下 アイドルみるきーの卒業に関して、
かなりどうでもいい個人的な話が続きます。
どうでもいいと言う方は読みませんように、お願いします。


先日、テレビにとある元アイドルが出演していた時、
80歳近い母にこう訊かれました。

「ああ、この子は知ってる。
あれでしょう? 元××の。
性格はいいの?」

わたしは間髪を入れずに答えていました。

「アイドルに性格のいい娘なんていないよ」

人前で裸に近い格好になる。
へたくそな歌を披露して『歌手』と自称する。
「夢は女優です」と言いながら、芝居をしたことがない。
世間で言うクソみたいな一般人に触られまくる。
チヤホヤされなければ機嫌が悪くなる。
自分のことを、
人前に出てフリフリ衣装を見せられる程度には可愛いと自覚している。

まぁ、おおかた全員そんなところでしょう。
性格がいいわけないだろう。

性格のいい悪いなんてアイドルがくれるものに関係あるか?
ないです。
彼女たちは一瞬の光(´д`)
一般人とは違う何かをパワーにキラキラと輝いて、
やがて燃え尽きてしまう。

性格がいいから売れるとか、
性格が悪いから消えたとか、
それは後付けの批評で、
現役のアイドルを推す人間にとって、
推しが悪い子か、イイ子か、本性がどうあれ、
それは顔の好み同様、千差万別ですよ。

ところで渡辺美優紀は〝いい性格〟をしていました。
厚顔無恥な自信家で、
いわゆるクラスのヒエラルキーのトップに君臨するタイプでした。
ただそこには、可愛いからとか、
オッパイがおっきいからとか、
それだけじゃないプラスワンがありました。
彼女は寂しく孤独でせつなかった。

「せつない話になるんですけどね、 一人っ子なんですけど、 幼いながらに生きるために周りの大人の顔色を伺って、 機嫌を取ってきたんです。 ニコニコ笑顔でいたら、大人の人は可愛いって言ってくれるし、 そうしとけば生きて行けるみたいなのが体内にしみこんでて、 それが抜けなくって、クセになってるような感じなんです」

よそからコピペ失礼しました。
みるきーの言葉だとしたら、そのまま伝えたくて。

彼女は優しくしてもらう為に〝判っていて〟媚びてきた。
もしアイドルになっていなかったら、
クラスの底辺の男子や女子に笑顔を向けたりしなかったでしょう。
バラエティ番組の企画の対応を見ていても、
彼女を性格のいい優しい子だとか、
よく気の付く女の子らしい子だとか、
そんな風に感じたことはただの一度もありません。
いつだってみるきーは わるきー でした。
おなかの中で舌をペロッと出してせせら笑っている、
そういう本性が透けて見える、
とんでもなく可愛い女の子だったのです。

アイドルを好きにならない人は、
たいてい最初に「性格いいの?」とか訊く。
「性格悪いって聞いた」とか言う。
指原なんて単純に、「キラーイ」と言われる(笑)
しかしどんなに万人に嫌われても、
指原は総選挙で一位になるし、
バラエティでは同年代から頭一つ飛び出しているし、
いま現在もストイックに自分の武器を磨き続けている。

みるきーの武器は媚びて愛されることだった。
その笑顔が嘘だと判っていても、
みんな好きで騙されてあげていた。
いろいろ厭なことも発覚してしまったが、
みるきーがてっぺんを目指す気持ちを持ち続けるなら、
ファンは支え続けたと思います。

指原はふみはる砲で射貫かれた後、
ピンチケファンが消し飛んだ、とコメントしていました。
(ピンチケの定義はいろいろなので、興味のある人はググってくださいね。
この場合、わたしの定義は、
お金を持っていない若いファン層、可愛い若い子が出てくるとすぐ乗り換える層、
ライブで問題を起こしてでも推しに認知してもらおうとする厄介な層)

「指原のファンはピンチケしかいないって言われてた。 でもスキャンダルの後、そういうのがサーッといなくなって、 おじさんしか残らなかった」

『HKT48のおでかけ』という番組内で指原が言っていた言葉。
当時のわたしの混乱と戸惑いは、今もこのブログの中に残っています(笑)
わたしは残った〝おじさん〟に入るけど、
お金は使ってあげられないし、時々こうして、
ブログとかで、ファン目線でとらえた彼女の姿を
好ましく思っていない人にも聞いてもらうくらいしかできません。
彼女はラジオ内で謝罪し、テレビに出るたび謝罪し、
関係者に謝罪し、先輩に謝罪し、後輩にも謝罪し、
全方向に謝罪する姿をさらし、
「東京に出たいから」という理由だけで入ったAKB48から、
福岡のHKT48に移籍することになりました。

みるきーはスキャンダル(知りたい方はググッてください)後、
謝罪はできませんでした。
ペナルティは、色々科せられましたが、
おそらくもっとも彼女にダメージを与えたのは、
2014年の総選挙ランクダウンだったでしょう。
これは運営がスルーを決めたことにより、
ファンが大きく離れてしまったという結果で、
残ったファンにとっても大きな試練になりました。
翌年、奮起したファンによって順位は巻き返したけれど、
2015年はみるきーの心がバキボキと折られる音を、
ずっと、ずっと、ずっと聞き続けていた気がします。

みるきーはデビュー当時からずっと、
ツートップとして横にいた
〝友達にはなれない運命の人〟
さや姉こと山本彩とライバル販売されてきました。
前田敦子と大島優子のように。
この二人は性格がまったく違いますが、
NMBの顔としてどちらもメインに売り出されていました。
特にみるきーは秋元さんのお気に入りで、
「みんな渡辺を見習うように」
と言われていたほど、
そのあざとさ、媚びるテクニックを高く買われていました。
デビュー曲も、実はセンターはみるきーだったんですよ(´д`)
けれどセカンドが出る前に、
みるきーはスキャンダルを起こしてしまった。

以前にもこのブログで名前を出した、
わたしが唯一48グループ系で嫌いだった
りぃちゃんこと近藤里奈など、
問題児たちとツルんでいたみるきーは、
あまりにも子供っぽくプロ意識の低い行動のペナルティで、
センターから一転、選抜メンバーから外されました。

当然、こういう時につらいのは本人より、
生真面目に頑張っていたメンバーだったと思います。
エースでキャプテンである山本彩は、
いきなりのワントップの重圧を背負い、
その後も与えられた責務を果たすかのように、
変態水着グラビアなどで頑張っていました。

しかし前にも言ったように、
パナ○ニックのCMが決まった直後のあのスキャンダルまでは、
ずっとみるきーに軍配が上がっていたと思います。
まさにAKBの渡辺麻友同様、
どんなに誠実に頑張っても、邪道のあざとさに敗北を喫する、
さや姉の心持ちも暗くつらいものがあったと想像します。

そして、みるきーは自分で墓穴を掘ってしまったのです。

2015年は山本彩の年でした。
それまで吉本(NMBの親会社は吉本です)がなんとか名前を売ろうと頑張っても、
NMBは一人もスターを出せずにいました。
みるきーはそういうグループのエースだという自覚がなかった。
彼女はあざといが、縦軸の物差ししか持っていなかったんでしょう。
時間の経過による物事の変化を計る能力は、
本来なら周囲が口を酸っぱくして言い含めなければいけなかったと思います。

でもまぁ……
あの頃はAKBもスキャンダルにまみれ、
じわじわとふみはる砲が効いていたように思います。
想像ですが、
何度おもてに出されても反省しないみるきーは、
素行の悪さから推されメンバーでなくなってしまったのです。
デビューからずっと、秋元さんのお気に入りとして、
AKBの選抜にもNMB枠として必ず入っていたのが、
それすらも、とうとう外されてしまいました。

注、スキャンダルの時期を考えると、
とにかく彼と公然とイチャつきたいためだけに、
卒業を考えるようになった可能性も低くありませんね~
ただ性格的には、二番手以下にされる屈辱に耐えられるとは到底思えません。
りりぽんがセンターになったり、
さや姉に単独センターがまわってきたり、
そういう中にもう自分が入れてもらえない現実には、
みるきーが耐えられるとは思えないんです。

一方、地味ながらきっちりと自分の仕事をこなしてきた山本彩は、
AKB48名義ながら、単独センターとして、
NHK朝の連ドラ主題歌で推しに推され、
とうとう2015年の紅白ではNMB48のメンバーを後ろに、
単独でこの歌を歌唱する栄誉を得ました。

……さや姉に関しては、
それが彼女にとって嬉しい未来予想図なら、
いいんじゃないかな、としかもう言えないですが。

紅白に出て、一人勝ちのさや姉の後ろでAKBの歌を歌う、
それでなんにも考えてない方が、アイドルとしてどうかと思う。
スクールメイツじゃないんだからさ…。

少し前、さや姉がNMB内でちょっとしたトラブルに遭ったことが公表されました。
なんやかんやあって、メンバーが、
「なんでも思い通りになって嬉しいでしょう」
と、さや姉に嫌味をぶつけたらしいです。
さや姉は「思い通りになっていない」と感じ、
とても傷ついたそうです。
これはグループ内に格差があれば当然の成り行きで、
オトナに言うことを聞いてほしかったら、
それだけの説得力と実力をつけるしかないのですよね…。
たとえば、
「餅に桜の葉っぱを巻いたら新商品になるんじゃないですか?」
と提言されても、オトナは苦笑するしかないですから。

いずれにしても、みるきーはもともと自分の能力によって這い上がった人です。
心がバキボキに折られたら、もう這い上がれないでしょう。
特に容色を武器としてきた女性にとって、
その容色が効力を持たないと知った時の傷心は
常軌を逸するのに充分な説得力があります。
よくある話のように、対象と共に年齢が加算していけば良いのですが、
つまり、都心のキャバクラから地方のスナックに、みたいに、
でもみるきーは超選抜の一人だったんです。
秋元康のお気に入りの一人だったんです。
推され続け、ハンサムなモデルと恋をし、
たとえ人の物でも自分の物に出来る自負を持つパワーもありました。

何かの力がなくなったとき、
アイドルのキラキラパワーは消え失せるのです。

一人っ子らしい習性、
イケナイ子だからこそ、私はずっと可愛いままのわるきーでいて欲しかった。

したくないことをし続けて、今は疲れ切ってボロボロだと思います。
卒業して厭なことを忘れれば、
みるきーは自分がヒエラルキーのトップクラスにふさわしい人種だと気づくはず。
おじさんやおじいさんをコロコロ転がして目に物見せてやればいいよ。
わたしはそういう、
性格の悪いみるきーが大好きなんです。


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