あの『ザ・グリード』の続きじゃない『グリード from the deep』を観た [映画]

     
『グリード from the deep』
2014年中国作品。

すごく頑張っている、それだけは確かです。
タイトルにした通り、
この手の映画ファンなら大好きな、
少なくともわたしは何度観ても飽きない人生の一本のうちの一本、
(それもどうなの? という声も判りますとも)
『ザ・グリード』という1998年のB級モンスターパニック傑作の、
続編でも関連作でもありません。

関連作かと思ったら、中国作品ですし、
「???」となっていたら、普通に別の作品でした。
クリーチャーがちょっぴり似てはいましたけど、
昔のは深海蛸でしたし、
この作品は一応カマキリ系、ってことらしいです。

お話は、昔からよくある中国の映画風味です。
コメディや、深いんだか深くないんだか判らない家族の絆を描きつつ、
ヒーローやヒロインは、ちょいカッコ悪め、
という古き慣習を守ったテイストであります。

飛行機で行くものすごいリゾート地が舞台ですし、
(全然どこだか判らないんですが…)
金髪や黒人も登場しますが、大半が中国の方で、
すごく見事に、みんな髪が黒いです!
個人的には中国人女性が
(たとえ女優さんとはいえ)
扇情的なビキニを着ていることに感心したんですが、
やはり髪だけは絶対に黒なんですね~

この映画をジャッキー・チェンが活躍している時代に撮っていたら、
ものすごく「やったな!」感があったと思うんですが、
ちょっと時代錯誤感を覚えました(´д`)
エンディングに、スタッフや俳優さんたちが出てきて、
「がんばりました」とか「こういう風に撮影しました」
とか言っちゃうのも、時代錯誤感が(´д`)
……もともと私は、映画の最後をこういう、
メタネタで締めくくるのは大嫌いですし。

でも、すごく頑張った感は伝わるんです。
この作品でいっちょ世の中をアッと言わせてやろうぜ、
という意気込みもすごく感じる。
しかも、たぶん、
このクオリティは、邦画のこの手の作品と同じくらいか、
マシなくらいだとは思うんですよ。
目指したところが『ピラニア3D』とか、ああいう感じなだけで、
中国というお国柄を考えたら、
ものすごい冒険作だと思います。

2010年作品に、香港で製作されたホラー作品『ドリーム・ホーム』(わたしの感想
があり、あちらは傑作ですが、
やはり香港と中国では同じ国でもいろいろ違うんでしょうね。
あれくらい特撮技術を取り入れられていたら、
パクパクものとして、もっと説得力があったでしょうに。

3Dにこだわるとろくなことはないけど、
CGは頑張っていたと思います。
ただ同じような表現やシーンが多すぎて、
緊迫した場面なのに退屈になってしまうのが難でした。

この手の映画には相当アマアマな私ですが、
それでもちょっと、この作品はお暇な方にも薦めにくいです(-_-;)



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