予想の上には決していかない『神様の言うとおり』を観た [映画]


「神様の言うとおり」
そもそもこの映画に何か期待していた人っているのだろうか?
すみませんm(__)m

いわゆるデートムービーとしては最適かと。
また、友達とボロクソにけなしながら映画館を後にするための餌と言いましょうか。

原作のマンガはさわりだけチラッと読みました。
昨日のブログにも書きましたが、
暗鬱系の、夢も希望もありゃしない系ですね。
この手の「デスノート」から続いてきた、
(と、わたしは感じてたけど…「ひぐらしのなく頃に」が前年の2002年、
映画なら一年後の2004年公開に「ソウ」がありますね)
理屈や意味、自然法則などを完全無視した作品に傑作を求めるのは
困難になってきていると思われます。
10年以上もの間、「デスノ」などの超有名作に倣った作品が出し尽くされて、
〝とりあえず盛り上げるために殺す〟
法則が飽和しているように感じます。
人気のあるキャラ、主人公、ヒロイン、意味深に登場した重要キャラ、
など、とにかく観てる側を驚かせたらそれで良い、みたいな(・ω・)
(メタ映画の「キャビン」を思い出しますなぁ)
もちろん誰も死ななければ死なないで、
盛り上がりも何もなくなる結果もあるので、
ここらへんは、殺すことがもはや〝無難な展開〟になっているのかもしれない
と認識させられます。

この作品、誰もネタバレの有る無しにかかわらず期待していないと思うので、
普通に感想を書いていきます。

物語は、最初から現実世界と照らし合わせなければ、
まったく無意味極まりない、子供の夢日記です。
残酷描写などはありますが、小さい子供が、
「あ~あ、なんかつまんないな~みんないなくなっちゃえばいいのに~」
くらいの夢想をすることはあるでしょう。
(「バトル・ロワイアル」を思い出して検索したところ、原作が1999年ですね)
主人公が高校生なので、なんとなく思春期の空気感を醸してますが、
思春期の煮え煮え感爆発だった「悪の華」を思うと、
クラスメイトが首を伐採されて大量惨殺される描写など、
要するにいじめられっ子の妄想世界なんだろう、程度にしか感じられません。
「神様、退屈な日常を返してください」
みたいなソレっぽい文言も出てきますし、
そりゃあグロいですが、最後まで観ても、意味はないよねぇ(・ω・)

なんとなくイメージで、「デスノ」系として、
知恵や工夫でドッキリポイントがあるのかと思っていましたが、
これも不発で(・ω・)
特に目新しく「これは!」と食いつくようなシーンは皆無でした。
(猫の声にハッとしてググッたらあっちゃんだったので、
そこはさすがに萌えました)
そもそも夢日記なので(いや、現実として描いているんでしょうけれど)
すべての事柄は主人公とその周囲の学生だけで終始します。
〝世界中が注目してる! いま! このオレに!〟
という描写が多く、このあたりにも夢日記感が…(´Д`)
主人公は「いや、オレなんて~」っていう性格設定がされておりますが、
それがかえって「デスノ」的な世界観をぶちこわして、
変に良いやつになってしまってるのは、中途半端かな~と。
普通に、新世界の神的「オレってすげー」で良かったのでは。
↑ この役柄は神木きゅんが演じていたナントカという同級生が果たしていました。

最後には「売れたら続編つくろう」感が充ち満ちておりました。
しかしそういう作りはこの作品に限らないし、
一定レベルの娯楽作品としては、最近の邦画の中では傑出していたと思います。
だからって観客が続編を待望する作品かというと、
「それはない」

キャストに興味がある、
ワーキャー映画を楽しみたい、
ヒマだ、という人にオススメの作品でした。


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