なんだかんだ全部観た『ウォーキング・デッド~シーズン4』、ちょっとばかり『BONES』や『アンダー・ザ・ドーム シーズン2』の感想 [ドラマ]

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『ウォーキング・デッド~シーズン4』
タブレット契約関連でdビデオを一ヶ月お試しすることになり、
気乗りしないながらもPCにてつらつらとラインナップを確認すると、意外に豪華!
すっかり内容を忘れているBONESの初期シーズンも観られます!
……ただし字幕版……
おろしたての傘をなんとしても使いたくなるのと同じで、
タブレットでの試聴に飢えていたため、
……しかし結局は大半をPCにて試聴した……
気になっていた『ウォーキング・デッド~シーズン5』の三話分を観ました。
予告で期待していた通り、なかなか面白い!
字幕はつらいけれど、幸いなことに、この手の作品らしく、
多少飛ばしても話は通じました。

以前にもこのブログに書きましたけれど、
シーズン1の人間ドラマがとにかく退屈で、
結局2も3も続けては観なかったこのシリーズ。
今更言うまでもなく、ゾンビが出てきてワーキャー言う話なんですが、
シーズン4ともなると小さい子供ですら悲鳴も上げません(´Д`)
ある種、ゾンビものの原点とも言うべき、
「本当に怖いのは人間」
というテーマに立ち返ってました。
……中年同士の不倫とかDVとか、この手の話には心底向かないよね……

シーズン2と3は、とりあえずわたしはネタバレあらすじで確認しました。
シーズン4も、あまり好きでないキャラがメインになると(グレンとか赤毛のヒゲオジサンとか)
なんの迷いもなく飛ばし観しました。
凄いのは、基本的な話の流れが、
……脚本家たちで統一しているのかなぁ……
問題発生→逃亡・分散→悪い人→戦争→逃亡・再会
というループになっているので、多少飛ばしたところで視聴になんの問題もないこと!
同じことをくり返しているだけで、
キャラが死亡すると新キャラが加わって、また死んで、
と、これもくり返します。
こういう話のループは、ゲームにはすごくありがちで、
逆に言うと、こうじゃないゲームを探す方が難しいくらい(笑)
だから、この手のゲームに飽きていたり、
底が浅いと一蹴する人には、このドラマも向かないだろうと思いました。
幸い、わたしはむしろ観ながら、
「キライじゃないんだな、この展開」
と、シーズン1の面倒くさいヒューマンドラマからの方向転換にほくほくしました。
シーズン2と3も、なんでわざわざ観ないかと言えば、
この不倫ドラマがすげーうざいと噂で聞き及んでいたからです。

……あ、不倫ドラマがキライと言うと語弊がありますな。
どこにでも転がっている中年男女の不倫に興味がないだけで、
美しい男女とか、美しい男男とか、
美しくない男と美少女とか、そういう組み合わせの不倫はむしろ大好物です。
リアリティとかどーでもいいのです。
むしろドラマでは現実逃避したい(・_・)

正直、あまりに人が死ぬので、
もはやメインと思われるキャラが死んでさえ、「××が死んでしまった!」とは驚きません。
シーズン4の場合は、肝であるところの、再会への期待だけで観続けました。
……5を先に観ていたので、ベスのドラマが気に入っていたというのもあります……
二人が三人に、三人が四人に、となっていく展開は、
正直やられましたね~(TдT)
あんなにギスギスしていた1の人間関係が嘘のよう。
それくらい、しんどいことが続いて、
仲間としての信頼や愛情が芽生えたんですねぇ。

特殊メイクしたゾンビがうろうろしてますが、
視覚的なグロ度はとても低いです。
病んで荒廃した世界なので、
人の無秩序さ、理不尽な暴力に屈服して狂気に逃げる様子など、
人肉が飛び散る描写より、むしろ醜悪で残酷です。

評判を聞く限り、ドラマとしては2がもっともひどく、
3から4は改善されているようです。
わたしと同じような感想を持った人は、
4から観てもいいんじゃないかと思います。
死にそうにないメインキャラだけ覚えていれば、いいんじゃないかしら。
あ、わたしが好きじゃないグレンは、
テレビ放映時の韓国系スポンサーがついている限りは
死なないのではないかと言われています。
ただ、キャラとしてはあまり人気はないようなので、
スポンサーが変わってしまったら、死ぬ可能性が最も大きそうです。
どうもわたしが観ている感じも、
視聴者の人気が低い順から死んでいってる気がします。
逆に、人気のあるキャラはどんな過酷な場面でも死にません。
ちなみに、わたしが好きなのは『処刑人』の頃からのファン、
ダリル=ノーマン・リーダス。

以下、ネタバレ有りの感想が続きます……


1ではそれほど描かれていなかった……
というより、善悪が渾然一体となった世界を描きたいのかなぁ、
という雰囲気だったように思うんですが、
4は基本的に勧善懲悪的な世界観に落ち着いているようでした。

4のラストは、人々の善意を信じて難民を受け入れていたら、
いつの間にか暴虐な連中にコミュニティを支配され、
陵辱の限りを尽くされた果てに狂気に陥り、
『食うか食われるかの世界なら、喰う側にまわる』
と、カニバリズムを選択したグループと遭遇しました。
(5の冒頭では、仲間の一人が生きたまま、目の前で焼いた足を食べられてしまいます)
また、ベスを連れ去られて途方に暮れたダリルが、
人恋しさから加わった男だけのグループは、
『盗まない、殺さない』
というルールを掲げていて、ダリルは自分が悪に戻ることはないと安堵しましたが、
どれも頭に『仲間は』と但し書きのつくルールでした。
どちらのグループも、主人公サイドのキャラと対立し、全滅を余儀なくされます。
(カニバリズムグループの方は五人ほど生存するけど、
5のはじめの方で今度こそ全員殺される)

また、わたしの知らない(笑)3からの悪役キャラ、
〝総督〟が、物語の最初の段階で、主人公たちに報復します。
あらすじを読んだところからすると、
自分が支配していた集落の秩序を乱され、
支配力が弱まったことに腹を立て、〝自分で〟集落の人たちを殺してしまったことを、
主人公サイドのせいにしていたらしいです。
彼は逃げ延びて生まれ変わることもできたのに、そうはせず、
復讐の誘惑からは逃れられず、結局は因果応報、自滅します。

1だったら、もっと混沌とした悪を描いていたと思うんですが、
ものすごく判りやすい〝悪〟になっています。
だがそこがいい!

主人公サイドと対立すると、とにかく全滅します(笑)
わかりやすい!
主人公のリックは、一応話し合う余地を残していますが、
悪は問答無用で主人公サイドを虐げるので(デブが息子を犯そうとしたりするぞ!)、
殺すのもやむなしです(笑)
わかりやすい!
……バカにしてるわけじゃないです……

上に書いた『BONES』も、犯罪事件がらみのドラマでなかったら、
シーズン2あたりで観なくなっていた可能性が大きいです。
実際、4からは、レンタル開始されてから6とかが出るまで
まったくチェックしていなかったくらいです。
とにかくヒロインのボーンズのキャラが不可解で感情移入しにくく、
鼻持ちならないだけで可愛くなかった。
(ほかのキャラも〝変わり者〟という設定に振り回されて人間味がなかった)
しだいに彼女の弱さが表現され、彼女自身が自分の弱い部分を認めるあたりで、
やっと人間ドラマ部分も面白いと思えるようになったものです。

そんな風に、わたしがいかに頭が悪いか、全解放した感想を述べているからといって、
すべてが単純明快な作品になればいいと思っているわけではありませんよ(ノд`)
ただ、シリーズが長い作品の場合は、
途中から観ても理解できる程度の明快さが必要だと思うんです。

最近、D-Lifeで『アンダー・ザ・ドーム』のシーズン2が始まりました。
楽しみにしていたというほどではありませんでしたが、
予告を観る限りではちょっと期待していたようです。
そして実際に観て、かなり落胆しました。
えーと、わたしが一貫してドラマでも原作でも嫌いだったリンダさん、
アンダー・ザ・ドーム下巻 わたしの感想
冒頭で死にました!
いやそりゃーキライでしたけど、主要キャラの殺し方としては、
なんというか、製作サイドの『ほーら、厭なオンナ、こんな風にしてやりましたぜ』
という声が聞こえてきそうな方法だったので、かなり引きましたね。
(他にも若い女性が一人、殺されて、別の新キャラが加わっています)
しかし、リンダさんがいなくなってちょっとスッキリかと思いきや、
もはや『やってやるぜ』と言わんばかりのキャラ崩壊が全編に及びはじめました。
原作にまったくないことを始めるのはともかく、
すべてのキャラの迷走が凄いです。
善人も悪人もありません。
主義主張も感情もごった煮となり、とうとうリアリティも捨て去られました。
学校のロッカーを開けたら暗闇に続いていたよ!
という超展開には、さすがについていけないものを感じ、
そろそろ『信長協奏曲』同様(お市の嫁入りから観るのをやめました)
観ないリストに入りそうです。
聞けば作っているのは、やはりわたしが面倒になって途中でやめた『ロスト』と同じ人とのこと。
結局この人は、こういう混沌が好きなんですねぇ。

逸れました_/>O

つまり、面倒くさくなってくると、たぶんわたしみたいなタイプは
視聴をやめちゃうと思うんですよ。
その点で、『ウォーキング・デッド~シーズン4』と、
シーズン5(現在五話まで視聴)は、ある程度展開を予測させてくれるのが、
観続けていられる要素だと思うんです。
騒動があって分断されても、必ず再会できるだろう、とか、
少なくともリック、ダリル、ミショーン、カールは、
いなくなったら炎上ものキャラなので、死なないだろう、とか。
(ほんとはここにベスも入れたいけど、若い女は高確率で新しい女に変更させられそう)
韓国企業がスポンサーについている限り、
グレンは死なず、ヒュンダイ車も出まくるだろう、とか。

物語の流れとか、キャラとか、ゾンビものとしての新機軸はありませんが、
(むしろ王道をひた走りだしている)
ここまで徹底して荒廃した世界観を繋げてくれる作品は、
ゲームや映画以外ではそうそうないです。
シーズン1とか2で断念した人は、ぜひ4からもう一度、
あるいは5から観て4に戻って一挙観をオススメします(*´ -`)


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