もう、限界かも…「信長協奏曲」(月9版) [ドラマ]


つらい…。

ここまで原作を無視するとは思わなかったですよ…。

     

原作を実写化する時、
「このシーンは無理があるなぁ」
という箇所を無理のないように変更するのは判りますけど…。
このドラマは最初から原作を無視することを決めて作ってますねぇ。
『テルマエ・ロマエ』『るろうに剣心』など、
原作を生かした実写があるだけに、残念でなりません。
……同時に『寄生獣』への底知れぬ不安……

とりあえず信長が未来からタイムスリップしてきた、
他にもタイムトラベラーがいる、
くらいしか原作と同じポイントはありません。
それで一番びっくりしたのは、
改変した部分がぜんッぜん面白くない!ことでした。
ドラマ版が大好きッ、て人には申し訳ありませんm(__)m
でもたぶん、そういう人は逆に原作は好きになれないだろうから、
イーブンということで、今回のいちじるしいマイナス批評はお許しください。

やはりですね、
信長=サブローの性格があまりに違いすぎる_/>O
違う、って言っても、エピソードが違うだけでしょ?
って思うかもしれませんけど、
ぜんッぜん違いますから。

信長=サブローの良さは、彼がまだ少年で、
あまり日本の現代教育を受けなかったおかげで、
自由気ままにのびのびと、健全に全国制覇を目指しちゃう点でした。
もちろん戦国時代なので、人の生死を目の当たりにするし、
度重なる裏切りに遭いながら、血の道をひた走ることになる。
でもそれを飲み込める度量のある子なんですよ。

ところがドラマ版の信長=サブローは、
「人の命は大事なんだよ」と主張して、
現代における人命重視、戦争反対の思想を持ち込みつつ、
でもやっぱり民衆のために立ち上がろう、
と方針変換して戦争を始めてしまう、フジ系ドラマのヒーローらしい〝普通の人〟なんです。
普通の人がカリスマを演じる、
という物語が最初からあったなら、それはそれでいいんですが、
この、〈サブローの性格を改変〉したことによって、
原作エピソードやキャラのすべてが変更を余儀なくされているのでした。

二番目に著しく改変されたキャラは帰蝶=信長の正妻です。
これは柴咲コウさんが演じていて、
もはや全くの別人です。
ある意味信長=サブローよりひどい(笑)
原作では信長ラブで、もちろん絶対に政治問題には口を挟まないし、
信長の身を常に案じ、側にいられたらハッピー、
という超癒し系魔性美人さんです。
それが、現代の〝普通の男〟となってしまった信長=サブロー
と恋愛ドラマをしなくてはならないため、
柴咲コウさんがもう何度演じてるか判らない〝現代のツンデレ〟となってしまいました。
信長=サブローを「うつけ」と呼び、
キスもさせないし、当然「デート」に連れて行って欲しいとも言わない。
それどこが信コンの帰蝶だよ?

……疲れた。
(他にもいっぱい羅列するつもりでしたが、そもそも全員になりそうなのでやめました)

二人のキャラ改変だけでもどっと疲れるのに、
原作の面白いところはなく…
……キャラが違うので、面白かったエピソードもつまんなくなってしまっているんですね。
帰蝶がスプレーで賊を撃退するとことか、
犬千代たち個性的な家臣との出逢いとか、
教科書をみんなで探すとこなど。

先週は桶狭間の合戦でしたが、
これもなんでこんなに改変する必要があったのか意味不明。
原作で充分に面白かったのに、ものすごくつまんないエピソードにしたうえに、
まったく気の利かない桶狭間になっていて、
歴史フィクションを観る価値も感じられませんでした。

あの破天荒で怖いもの知らずの信長=サブローに、
みんなが魅了されていく原作が大好きなだけに、
ドラマ版はがっくりですわ…_/>O

原作とは違う別物だと思って観てても、
私にはあまりに合わないドラマでした。

今週のラストでホンモノの信長=光秀と再会してましたけど、
そもそも信長=光秀の性格も改変しているので、観る気が薄いです。
私は、信長=サブローに殉じている信長=光秀、好きなのになぁ。

……そーいや、これ映画にするんじゃなかったでしたっけ?
誰が観に行くのかなぁ……。


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