GANTZ観てきました [映画]

     

ポイントが溜まっていたので、無料で鑑賞してきました。
相棒とどっちにしようか、時間で決めました。

以下はネタバレ含むのでたたみます。


★五つで満点とするなら2.5?
3とは言えないし、2ではいろんな人らのがんばりが無駄になるような。
だから純粋に映画として観た場合は2なのか_/>O

原作にはかなり近いと思います。
エピソードや世界観の説明なども、はしょりつつ親切なので、
原作を知らない人も判ると思います。
ただ、元々原作でも未解決の部分がたくさんなので、
そういう意味ではデンパ系のストーリーのままです。

個人的にはもっと恐ろしかったり、無慈悲だったりしてもよかったと思います。
その残酷さが、玄野と多恵や、玄野とオッチャン、玄野と桜丘、玄野’とレイカ、
加藤と歩、加藤と岸本の関係などを、純粋なものとして際立たせると思うので。
原作ではかなり後のエピソードとしての、
百点のご褒美である〝よみがえり〟。
あれでオッチャンとかが、「きりがない」というのが、
今思い出しても印象的で。
百点とったら生き返らせてくれるんだよ、として、
果たして百点取ってくれそうな人に、
「自分が死んだら生き返らせてね」
と、頼まずにいられるのか、それは果てしなく疑問で、
だけどオッチャンの、
「自分が死んだら生き返らせなくていい」
というのもまた、強く共感できるのも事実で。
オッチャンが奥さんのところに帰って行くシーンは、
ちょっと思い出しても泣けちゃうんです。

個人的には多恵ちゃんとのごくごく普通の、
当たり前だからこそ玄野が必死で守ろうとしている関係を、
もうちょっと丁寧に観たかった気もするんですが、
無理ですよね~あの短さでは。
でも好きなんですよ~。
原作で、玄野がイヤイヤながらも多恵ちゃんを愛していく様子が。

でも短時間の中にかなりの情報が入っていたと思います。
CGも頑張っていたと思うし。
ただネギ星人と田中星人のエピソードを半分にしてでも、
おこりんぼう星人との戦闘は丁寧に描いて欲しかった。
全体的に立ちっぱなしで向き合ってやり合う殺陣が多すぎでした。
あと無意味なアップのくり返しとか。
「ここにCGで映像を足すから」
という人間出演時の演出の声が聞こえてきそうです。
仁王像が動いたり、千手観音と戦ったり、
戦闘規模としては大阪編と張るくらいのエピソードだったと思うんですけど。
映画の八割がバトルシーンで問題なしの私としては、
かなりガッカリ。
もっと地形や仏像のカタチを利用したバトルが観たかったです。
…千手観音、手がグルグルしか動いてないし…

個人的には幕張エピソードも戦闘としては面白かったので、
後編で入れて欲しいんですが……。
いずれにしてもあれらのバトルを細かく映像化するのは、かなり無理がありますよね。
すでにコミックでかなり詳細に描かれているわけで。
そういう意味では「20世紀少年」の映画を観た時と同じような感じかな~。
あれも映像にする意味あったのか、いまだに疑問。
個人的には、カンナとケンヂはミスキャストですし…。

ただ、コミックやノベル原作ものに関しては、
絶対に人それぞれ好みがあるので、
万人納得はありえないとは思うんです。
私にとってはベストだったデスノの松ケンLも、
アニメや原作のファンの方の中には、絶対にありえないキャストという意見を聞きます。
そういう意味では、今回のGANTZは原作にすごく近いと私は思いました。
ニノの玄野はよかったし、夏菜ちゃんのビジュアルは限りなく岸本でした。
多恵ちゃんはもっと普通がよかったけど、
吉高由里子ちゃん、がんばって野暮ったい雰囲気つくってました。

……でも私が多恵ちゃんを好きなのは、
後のミッションでナンバーワングラドルのレイカが加わった時、
玄野がいっさい迷わず多恵ちゃんを選んだからなんですよね~。
あれはリアルな男女関係を想像させつつ、理想も描いていたので、
すごく好きなエピソードです。
というか、レイカのその後の選択が凄すぎて、いまだにビックリ(笑)
これは原作ネタなので、気になる方はコミック読んでみてください。

完結編は4月からだそうで、予告が入りました。
映像を垣間見る限り、かなり原作から逸れた展開になりそうです。
それはそれで私としては楽しみです。

ちなみに、観ようかどうしようか悩んでいる方へのポイントとしては、
原作未読の方は観たらそれなりに楽しめると思います。
(ただしプチグロなので、注意。あくまでプチです。逆に、ソレ狙いだとイマイチ)
原作読んでる方は、原作以上のエピソードはない、
と、期待度を低めにして観るのが吉かと。

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